トヨタ博物館"クラシックカーフェスタ"

  • 2011.11.29
By Black and Blue




トヨタ博物館クラシックカーフェスタが東京で開催されることを知ったのはつい最近のことだが、所用で見学に行くことが出来ずに写真で見るだけ。だが展示されている車の写真だけでもその素晴らしさは充分に伝わってくる。

19枚目。聖徳記念絵画館を背景にフェラーリ365GT4/BBが佇んでいるが、こういう写真を見るたびに思うのはフェラーリ以上にこの背景に馴染むことが出来る車が存在するのかどうか。古色蒼然とした聖徳記念絵画館の壁面石も実に味わい深いものだが、その古めかしさが逆にフェラーリレッドと呼ばれるボディカラーを一層引き立てており、まさに併走する車の存在すら許さないほどの圧倒的な存在感を感じてしまう。

中流意識の強い日本人に真のスポーツカーのデザインは難しい。なぜなら曲線を多用する流麗なボディをデザインすることが出来るのは、本当の意味で贅沢を知っているごくごく一部の人間。というのも、スポーツカーの存在自体が無駄や贅沢を極め尽くしたものであるがゆえに、必然的にそのデザインを描くことが出来るのは贅沢な環境に育った人間以外には無理だろうという考えだが、このフェラーリ365GT4/BBを見ているとそれも頷けるというものだ。

出来れば1枚ずつ解説したいところだが、それは来年以降の宿題として、そういえば出展車の一覧表を見ていたらあってもおかしくない美しい車が漏れているのに気がついた。世界で一番美しいクーペと評され、今なお愛好家が多いM635CSi。個人的にはその斜め前からの写真をためつすがめつ眺めたものだが、2012年にその勇姿を見せてくれればありがたいものだ。


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2007年09月06日に掲載した『かもめの翼~ガルウイング』



2007年10月04日に掲載した『ペニンシュラ東京のオールドカー』



2008年10月24日に掲載した『イオン レイクタウンのF1マシン』



2009年08月18日に掲載した『トヨタ2000GTを見た』



2009年09月24日に掲載した『電気自動車の充電風景』


2011年10月05日に掲載した『東京モーターショー告知用の"耳カー"』