世界を変えた男スティーブ・ジョブズ

  • 2011.12.23
By Black and Blue

初めてアップルMacintosh製品に触れたときには、すでにスティーブ・ジョブズはアップルを追われた後のように記憶しているが、Macintosh系の雑誌を読んでいるとことあるごとにスティーブ・ジョブスの名前が出てきた。

以来Macintoshというパソコンの生い立ちや系譜についてはかなり勉強したつもりだが、やはりその一番の魅力は使いやすさにあると思う。MacintoshはWindowsよりも初心者に優しいとはよく言われることだが、今にして思えばWindowsと比較するとMacintoshは使いやすいパソコンであるということは出来るが、Macintosh単体で見れば初心者にとってはまだまだ敷居が高いパソコンなのだろう。

その後、スティーブ・ジョブスとアップルが創り出したiPhone,iPad,iPod touchやiTunesを見ても分かるように、彼らにとってはMacintoshでさえまだまだ自分たちが理想とするパソコンの世界からはほど遠い出来上がりであるがゆえに、新しい世界を創造しようとしたのだ。今となってはiPhoneやAndoridに代表されるスマートフォンはなんら珍しいものではなくなったが、iPhoneが初めて公式の場で発表されたときの衝撃は未だに忘れがたい。

iPhone を発表するスティーブ・ジョブス(日本語字幕7分49秒)


一時期はWindows系の雑誌が大半を占有していた書店の雑誌売り場だが、昨今ではWindows雑誌は片隅に追いやられ、その殆どがiPhoneとAndroid関連雑誌に取って代わるという有様だ。この世界の数年後を見通すのは不可能に近いが、それでも様々な製品を次から次へと開発し、我々の生活様式を変えてしまったスティーブ・ジョブスの業績は偉大だ。心から冥福を祈りたい。

●NHKスペシャル 世界を変えた男スティーブ・ジョブズ
2011年12月23日(金曜日)22時00分から22時49分まで

10月5日に亡くなったアップルのスティーブ・ジョブズ前CEO。iMac、iPhone、iPadをはじめ、芸術作品にも例えられる数々の製品を世に送り出した思想の根源は、「この世界を良くしたい」、「人々を大切にしたい」という純粋かつ揺るがぬ信念であった。追従を許さぬ「独創性」。製品の素材や商品発表の細部にまで頑強にこだわり抜く「完璧主義」。そして、数々の同僚の羨望だけでなく憎悪をもかき立ててきた数々の「奇行」……。

養子に出された生い立ちや、アップル社から一時追放されるなどの経験が、いかにして彼の人間性を構築する原動力となったのか。そして、ジョブズ氏が追い続けた理想の社会や未来とはどのようなものだったのか。家族や友人、同僚やライバル、さらにジョブズ氏の伝記の著者で最期の日々に立ち会ったアイザックソン氏などを通じ、"世界を変えた男"スティーブ・ジョブズの知られざる素顔に迫る。

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