Windows8のまとめ動画を見た感想

  • 2012.03.04
By Black and Blue

日常業務の殆どはWindowsでこなしているので、当然のことながらそのバージョンアップに対する関心は高い。なので2012年末に発売されそうなWindows8は一体どうなるのか、興味津々でその動きを見守っていたが、ついのそのConsumer
Previewが2012年02月29日に公開された。個人的に関心が高いのは果たしてデスクトップ版のユーザインターフェイス、操作体系がどのように変わっていくのかということだ。

●Windows8の全最新機能が一発で見てわかるムービーまとめ

iPadのように見たり、聞いたり、調べたり、楽しんだりというように受け身の姿勢で使う娯楽マシンのときにはタブレット型PCでも構わないと思うのだが、こと業務で使うようなデスクトップPCの場合は能動的な動作が要求されるためにタブレット型PCは実に使い勝手が悪いのだ。なので今回新しく導入されるメトロ操作体系とでも呼ぶのだろうか?この操作体系がデスクトップ版でも強要されたとしたら嫌だなと思っていた。公開されている記事を読む限り、デスクトップ版は旧操作体系も選択出来るようなことが書いてあったのだが、やはり実際に操作している画面を見ると一安心する。

●新MacBook Airでタッチ画面が断念された理由

それにしても上記サイトの動画を見る限り、Windows8は劇的は変化となるために慣れるまでに時間がかかりそうだ。一番驚いたのは基本的にメトロ操作体系がタブレット/PC共通で提供されることだ。個人的には現在のキーボード以上に利便性の高い操作方法は現状では無理だろうと思っているので、タブレットとデスクトップ/ノートPCの操作体系は異なるべきだと思っている。タブレット型にはタブレット型のユーザインターフェイスを提供し、デスクトップ/ノートPCには従来の操作体系の発展型が望ましいような気がするが、Consumer Previewの動画を見る限り、今後は一本化の道を辿るのかもしれない。

そういえば今夏登場するMacintosh Mountain Lionもより一層iOSとの統合を推し進めるために発売されるもの。去年の夏にLionが発売されたばかりなのに、もう新型OSが登場するということは、それだけ統合を急がなければ取り残されるという危機感の裏返しなのかもしれない。

来週には新型iPad3が発売され、ますますタブレット型PCの旋風が巻き起こりそうな気がするが、となるとWindows8の年末登場は少々遅すぎるような気がしないでもない。アップルとマイクロソフトの新しいOSを見ていると主戦場はデスクトップ/ノートPCからタブレット、モバイル端末に軸足が移動しているのは分かるが、業務で能動的な仕事をする限り、現時点ではやはりタブレット型PCは使いにくい。従来型の操作体系が選択出来るような余地だけは是非とも残しておいて欲しいものだ。