スカイツリーのクレーン撤去作業が始まった

  • 2011.05.25
By Black and Blue

2011年05月19日 読売新聞朝刊29頁より引用



3月11日の震災の影響は至る所に現れているが、ここ東京スカイツリーも例外ではないらしく、日本経済新聞を読んでいたら気になる記事が掲載されていた。

エレベーター調達困難、スカイツリー建設に影響も・震災で納入遅れる

東日本大震災の影響でエレベーターなどの建築設備や建材の調達が困難になり、マンションや商業施設の建設工事で遅れが目立ち始めた。マンションでも販売計画を変更した物件が出ているほか、東武鉄道の電波塔「東京スカイツリー」でも完成時期がずれ込む可能性がある。

東京建物の高級分譲物件「ブリリア成増ザ・ヒルトップ」(東京・練馬)では、日立製作所製エレベーターの納期が3週間ほど遅れた。その影響で7月予定の工事完成時期がずれ込む可能性がある。東京建物では引き渡し時期も遅れる場合は「顧客に説明する必要が出る」とみる。新日鉄都市開発は東京都江東区で開発中の分譲マンション「ザ・ミッドランドアベニュー」(457戸)の発売時期が資材調達の遅れなどで4月末と、予定より約1カ月延びた。

各社の工事遅れには、国内エレベーターシェア2位の日立の水戸事業所(茨城県ひたちなか市)が被災し、3月に生産が2週間にわたって停止したことが影響している。4月には全面再開にこぎ着けたが、大規模な建築物に使う注文型エレベーターは供給が最長で3カ月ほど遅延。エレベーターに使う半導体の確保にも不安定さが残り、日立は主要な顧客に対して納期の遅れについて説明している。

エレベーターの他の大手、三菱電機や東芝は震災の影響を受けていないが、「代替品を調達しても、建築確認をやり直すため、工事が遅れる場合がある」(大林組)とゼネコンなどが懸念を強める。今年12月完成、来春開業予定の東京スカイツリーでは集客の目玉となる展望台を結ぶエレベーターなどで日立製を採用している。「日立側から納入の遅れについて説明を受けている」(東武鉄道)として、完成時期がずれ込む可能性を認めている。

エレベーター以外にも断熱材や合板などの建材も不足が解消されていない。建設業界では「外装材のALC(軽量気泡コンクリート)は逼迫状況が解消されるのは7月以降になりそうだ」(清水建設の野村哲也会長)という。三井不動産や三菱地所はマンションなどの一部物件で完成時期がずれ込む影響を検証する必要があるとしており、中期経営計画の策定時期を先延ばしする方針だ。

引用終了

さてすでに高さ634mに到達して、後は開業準備に備える段階に入りつつある東京スカイツリー。いまだに頂上部にはクレーンが設置されているが、あの高さから一体どうやって降ろすのだろうと思っていたら、読売新聞に詳細記事が掲載されていた。このブログでも建設工事段階前から東京スカイツリーの話題は掲載していたが、いよいよ最終仕上げに突入するかと思うと実に感慨深い。なお東京スカイツリーに関する過去記事はこちらから


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