iBooks Authorを使ってみた感想

  • 2012.03.11
By Black and Blue

先月末に発売されたMacFan2012年4月号の付録は『iBooks Auther START GUIDE』。タイトルを見ると、『iPad用デジタルブックの作成&活用方法がわかる!』と記載されており、あまり関心は無かったが覗いてみることにした。読んでいると、実に簡単にデジタル書籍を作成することが可能であることに気が付き、これはちょっと試してみると面白いかもと思うようになった。

ちなみにアップル公式サイト(日本版)を見ても、iBooks Authorの紹介は全く無く、道理で気が付かなかったわけだ。とはいえApp Storeから無料でダウンロード出来るとのことなので早速トライしたが、Snow Leopard非対応、Lionのみ対応であることが少々残念だった。別にSnow Leopardをのけ者にしなくても?なんでLion限定対応ソフトなのか納得がいかなかったが、使い出してみるとそのあまりの簡便さに楽しくなってしまった。まだ使いだして一週間ほどだが、その感想を箇条書きで記すと・・・

●あらかじめ6種類のテンプレートが用意されているので、あとは文章・写真・イラストを挿入するだけで見栄えの良い本が出来上がる。

●書籍作成ソフトといっても活字だけの構成ではなく、写真・イラスト・動画・音楽を挿入することが出来るので、電子書籍の特徴を活かした実に多彩な仕上がりにすることが出来る。

●書籍というイメージにとらわれることなく、カタログやメニューなどを作ることも可能である。

●標準テンプレート以外にもネットから低価格で有料テンプレートを購入することが出来る。

実に簡単に電子書籍を作成することが出来るのだが、問題は現時点ではiBooks
Authorで作成した書籍は国内のiBookストアでは公開出来ないために、pdf書き出しして利用するしかないこと。またiBooks Authorで書き出せるのは、iBooks形式/pdf形式/テキスト形式の3種類だけで、EPUB形式で書き出すことは出来ないことが挙げられる。

とはいえこれほど簡単に電子書籍が出来るのであれば、実用性は非常に高い。IllustratorやInDesignなどで凝った作りを求めないのであればこれで充分のような気がする。

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