Google Chrome OS搭載ネットブックへの期待

  • 2010.11.03
By Black and Blue

Google Chrome OSの発売に関する情報がちらほらと漏れてきたので、ネットから最新情報を集めてみた。2009年暮れあたりから2010年後半に登場と言われていたので、個人的にはいつ出るのか興味津々で見守っている。というのもクラウドコンピューティングを前提に開発されたOSなので、従来のOSとは異なり全てはブラウザ経由で処理するとのこと。

すでにGmailやGoogleドキュメントを積極的に活用しているため特に違和感はないが、それでもPCにインストールされたソフトを利用する場面も少なからずあり、全部が全部ブラウザ上で処理しきれるのかどうか、果たしてその実行速度に遅滞はないのか、さらにはネットに保管された個人データのバックアップはどうするのか、いずれも使ってみなければ分からない事ばかりだ。

が、複数PCやモバイル機器を所有しているとデータがネット上にあることの便利さは何事にも代え難い。このブログでは何度も提唱しているが、現時点で最善の書類管理の方法は書類Scan→PDF変換→Googleドキュメント保管である。この手法の利点はネットに接続出来る環境ならば、どこでも書類を閲覧出来ることだが、さらには共有することも簡単に出来るのだ。その意味でクラウド化をどんどん推し進めているのだが、それを後押ししてくれるOSの登場となるとこれは見過ごすわけにはいかない。

Ubuntu10.0.4を使い出して感じたのはデザインを含めた完成度の高さだが、無料OSとは言いながらもすでにWindowsやMacintoshと肩を並べるほどまでに完成されつつあるということ。しかも追加アプリも殆どが無料でインストール出来る。まさにOSこそは縁の下の力持ち、黒子のように目立つ必要はないということを実践しているOSだと思うが、それとは別の意味でOS無力化を狙っているChrome OSは一体どんな仕上がりになるのだろう。

8月に掲載されたGigazineの記事によるとiPadより安価になるとのこと。文中には『そして「Chrome OS」を採用した製品はiPadのようにApp Storeからダウンロードしたアプリケーションを利用するといったものではなく、あらゆるものがブラウザ上で完結するため、iPadと競合するものとはならず、成功を収めるためには200ドル(約1万7000円)を下回るような低価格な製品であることが必要だと述べています』と書かれているが、4万を切れば買いだと思っている。今月末には登場する気配が濃厚だけにとても楽しみだ。

●Chrome OSネットブックは11月後半登場か?
台湾Digitimesの11月2日(現地時間)の報道によると、GoogleのChrome OSを搭載したネットブックが11月後半に登場する。HPやAcerのほか、Google自身もGoogleブランドのChrome OSネットブックを、Android携帯Nexus Oneと同じように小売店を通さずに販売するという。

●Google、Chrome OS採用の自社ブランドノートを今月発表?
●「Chrome OSタブレットが11月登場」のうわさ、実現の可能性は?
●いよいよGoogleの「Chrome OS」を採用した世界初のタブレット端末が登場か、iPadよりも安価になる見通し