ヒューリック数寄屋橋ビルのGAP

  • 2010.12.21
By Black and Blue

2010年08月18日に掲載した『ヒューリック数寄屋橋ビルの外観』


以前に掲載したヒューリック数寄屋橋ビルの足場が取り外され、残すところは仮囲いだけになってきた。独特の浮遊感を保つパイプ加工された外観に白いGAPの二文字はとてもよく映えるが、実はこの3文字2面の文字は少々気になる点があるのだ。

3枚目は養生シートが取り外される前の10月頃に撮影した写真。4枚目は最近撮影した写真だが、ご覧のように3文字2面のGAPの箱文字は完全な後施工で取り付けている。通常の工事では事前に穴開け加工したガラスを最初に設置して、その後から文字を取り付ける。というのも後からガラスに穴を開けることは出来ないので、事前に工場内で穴開け加工をしておく必要があるからだ。

3枚目の写真を見ても穴が開いているようには見えないし、かといって穴を開けないで取り付けるのは極めて困難。まさか文字を付けるときに同時にガラス交換したのかと思ったが、7枚目と9枚目の写真を見てようやく納得した。ガラスとガラスとの間の方立(ほうだて)にこのような支持金物を設置しているのだろう。

それにしてもよくまあ後から施工したものだと思うが、気になるのは6枚目の写真。皺がよっているが材質は何なのだろう。そしてなぜアクリル板を使わなかったのだろう。まさか後日剥離するための養生シートとは考えにくいが、かなり気になる仕上げ方法ではある。


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