秩父の羊山公園の芝桜

  • 2011.05.07
By Black and Blue



連休を利用して埼玉県・秩父市の芝桜を見に行ってきた。秩父には何度か車で行ったことがあるが、他に迂回路がないために混むときはものすごく混み完全な立ち往生となる。関越自動車道の花園インターから回る方法もあったが、地図で見ると西武秩父駅から目と鼻の先。高速道路だったら渋滞は事前に予想出来るときもあるのだが、一般道路の出たとこ勝負はリスキーが大きすぎる。日頃はいつも都会の喧噪、首都高の渋滞を味わっているだけに、ここまで来て渋滞は勘弁ということで電車で行くことにした。

池袋からレッドアローに乗車したのは久方ぶりだったが、乗車時間は90分ほど。新宿甲府間はおおよそ1時間45分だが、経験的には乗車時間は2時間までが怠惰に過ごせる限界で、それ以上乗っていると飽きが来るのだ。なので90分程度であれば電車で行くのも悪くないと思い、雑誌を読んだり車窓風景を眺めていたらあっという間に秩父まで到着した。

ネット情報によると、数日前が大賑わいで休憩所も立錐の余地無しと書かれていたぐらいに混雑していたようだが、当日は曇天かつまた少々枯れ始めたらしく見頃というにはいささか遅すぎる時期。そのせいか行きのレッドアローはがらがら。一車両に乗車している人達はほんの数えるほどというぐらいに少なかった。

埼玉県秩父市羊山(ひつじやま)公園公式サイトによると、『秩父鉄道御花畑駅、西武秩父線西武秩父駅、横瀬駅、国道140号わきにある道の駅ちちぶから、いずれも徒歩約30分』と記述されているものの、実際に西武秩父駅から歩いてみると、羊山公園入口まで10分弱、入口から芝桜の丘までは10分強と言ったところだろうか。途中、秩父路の特産市会場を通り抜けながら芝桜の丘まで行くように設営されており、昼時に通りかかったら思わず試食したくなるような雰囲気に包まれていた。

『芝桜の丘は、羊山公園南側の一角に、約17,600平方メートル、9種類、40万株以上の芝桜を植栽しています。 開花時期は4月上旬~5月上旬。満開の時期は、一面花のじゅうたんになり、 その模様は、秩父夜祭の屋台や 笠鉾の囃し手の襦袢模様と躍動感をデザイン化したものです』とパンフレットに表記されているが、果たしてその鮮やかさはいかにと興味津々で訪れてみたが、やはり時期的に遅きに失した感があるのは否めない。とはいえ、都内23区ではこれだけの芝桜をお目にかかる機会は滅多にないだけに、飯盛山や武甲山を背景に見下ろす芝桜は辺り一面に広がるピンクと白の襦袢(じゅばん)模様という言葉がぴたりと当てはまり壮観な眺めだった。

アップダウンを繰り返しつつ各所から芝桜絨毯の撮影ポイントを探しながら歩いていると、あっと今に小一時間が過ぎてしまった。老若男女、さらには小型犬までがひとときの別世界を楽しんでいるかのよう。公式サイトの写真を見ていると、やはり晴れ渡った日の方がより一層芝桜は映えて見える。機会があれば見頃の時期に訪れてみたいが、写真撮影を楽しんでいる余裕は無いほどに混んでいることは請け合いだ。



2007年05月01日に掲載した『三田ツインビルの芝桜-その2』


2007年05月01日に掲載した『三田ツインビルの芝桜-その1』