2011年06月30日に掲載した『幕張ワールドビジネスガーデンのビル名称文字』


正面入り口の向かって左側には上段に掲載したビル名称文字を付けた自立サインが、右側には四連のテナント表示サインが並んでいる。ガラスとガラスの間にスポットライトを埋め込み、下部から照射するなどの斬新なアイディアには興味を引かれるが、個人的には少々厚みがありすぎると思っていた。技術の進化に伴い薄くする方法はいくらでもあったはずなのに、敢えて厚く見せた理由は何なのだろうと考えていたが、遠景から眺めてみてようやく納得出来た。

やはりこれだけの広大な空間になると、ある程度の存在感がないとサインそのものが華奢に見えてしまう。近くでは少々厚みがありすぎるかなとは思っても、1,2,3枚目の写真の角度からみると重厚感が漂い、裏面のストライプ状に色分けされた空間処理と相まってより上質さも加味されるのだ。まさにこの場所、この空間にふさわしい自立サイン、吊り下げられた球体の照明器具が彩りを添えている。



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