銀座和光のウィンドウディスプレイ-その3
- 2011.02.15
これだけ広々したウィンドウディスプレイを色と書体だけで、しかも上質に見せるのはとても難しい作業だと思うが、その中でワンポイントに使われたネオン管が小気味よく光っている。YESとNOの対比を鮮明に、そして強く自己主張しているかのようなピンクと黄色のネオン管。LEDとネオン管の色合いに差があるかと問われた時、正直返事に戸惑うときもあるが、装置全体が醸し出す雰囲気はLEDとネオン管では確実に異なる。
例えて言うならばLEDがデジタル直線発光であるのに対し、ネオン管はアナログ曲線発光。明るさで同等であったとしても視覚にもたらす印象は、例え強く輝いていたとしても、どことなく柔らか味を感じさせるものなのだ。どちらがより優れていると論じる気は全くないが、世の流れがLEDに傾きつつある現在でも、ネオン管独特のほのかで繊細な輝きは生き続けるものだと思っている。なお最後に掲載した写真は中央通り沿いでたまたま寝ていた猫を撮影したもの。誰が演出したのかは分からないが、陽光溢れる歩行者天国で粋なことをするものだ。
Googleマップで見たい方はこちらをクリック