東京駅丸の内駅舎の保存・復元工事-その4
- 2012.04.04
休日に丸の内仲通りを歩いていたら、ついにJR東京駅の仮囲いが外れて、その威風堂々とした雄姿を見ることが出来るのに気がついた。ガラス全面張りの近代的な高層ビルが建ち並ぶ丸の内、八重洲界隈において、それらの高層ビルに負けずとも劣らず、というよりもそれ以上の存在感が感じられるのはひとえに歴史という重みが感じられるからなのだろう。秋頃には東京ステーションホテルも営業再開となるので楽しみになってきた。
●JR東京駅:67年ぶり創建時の姿…赤レンガの丸の内駅舎
赤レンガで親しまれたJR東京駅丸の内駅舎の外観復元工事がほぼ完成した。1945年の空襲で焼失した3階とドーム部分が復活。1日までに足場や工事用シートの大部分が除去され、67年ぶりに創建当時の姿がよみがえった。
同駅舎は924万個のレンガを使って1914年に完成。空襲の2年後に修復工事をしたが、焼失部分は復元せず2階建てのままだった。80年代に復元機運が高まり、07年から焼失以前の姿に戻す工事を進めていた。復元後の駅舎は、東日本大震災で被災した宮城・雄勝産の天然スレートを南北ドームなどに使用。尖塔(せんとう)部を含めた高さは46.1メートル、床面積は復元前の約2.2倍の4万3000平方メートルに拡大された。
今後は内部の工事が進み、6月には現在の仮改札が正規の改札として本格的に使用できるほか、みどりの窓口などが営業を始める。さらに10月には駅舎内の「東京ステーションホテル」も営業を再開する。