OSによって異なるダウンロード時間

  • 2011.05.28
By Black and Blue

宅ふぁいる便を始めとした大容量ファイル転送サービスは重宝しているが、少々困るのがダウンロードに時間がかかる場合があること。午前9時から10時頃や夕方にはどの会社でも利用するためか、通常の送受信よりもはるかに時間がかかるのだ。なので大容量ファイル転送サービスにはいくつか加入しており、時間がかかりそうだなと思ったら、別のサービスを利用することにしている。

先日200MBのファイル送信の連絡があった。業務上、写真や画像などを大量に扱うために数百MBのファイル送受信は珍しいことではないが、時間は朝の9時過ぎ。どの会社でも業務開始となるためにひょっとしたら時間がかかるかもしれないと思ってダウンロードを開始すると、案の定うまく取り込み出来なかった。Windows Vista+Chromeで始めると80MB~100MBで止まってしまう。二度やってもうまく行かなかったので、ブラウザを切り替えてWindows Vista+Internet Explorerで実験してみた。と、こちらもやはり100MB前後でストップ。

時間をおいて午後にでも取り込めば一発でうまく取り込めるかもしれないが、出来ればなるべく早めに取り込んで内容を確認したい写真だっただけに、何か妙案はないのかと思案したところ思いついたのがこれだった。実は以前といっても今から数年前のように記憶しているが、宅ふぁいる便のダウンロード時間がOSによって異なり、WindowsよりもMacintoshの方が若干早く取り込めるという実験結果を記載した記事を読んだことがあった。もちろんダウンロード時間はその時々の環境に左右される側面が非常に強いので、一概にWindowsよりもMacintoshの方が早く取り込めるというつもりはないが、それにしても同一LAN内で取り込み時間が異なるのは、マシンパワーやOSの差異によるものだから試してみる価値はある。

ちなみに使用しているマシンはWindows Vista+Windows7+Ubuntu9.04と3種類のOSを入れてあり、Macintoshよりもはるかにユーザの少ないOSであるUbuntu9.04で試してみた。話は変わるが、数秒で起動できるSplashtop OSの話題が最近はちらほらと出てくるが、このUbuntuも起動はかなり速い。さすがに数秒とは行かないものの、重厚長大のWindowsOSと比較すると、その差は如実に感じられるために休日ではWindowsOSよりもUbuntuの方が気楽に楽しめるのだ。

同一ハードディスク内にWindows VistaとUbuntu9.04をインストールしているために、マシン環境も通信速度も全く同じ。異なるのはOSだけという条件で試してみると、Ubuntu9.04では特に問題もなくあっさりと200MBをダウンロードしたのにはいささか拍子抜けしてしまった。Windows Vista+Chrome,Windows Vista+Internet Explorerではそれぞれ二度ほど試みてもダウンロードはうまく行かなかったのに、Ubuntu 9.04+Firefoxでは一発で完了してしまったことによる差といえば、OSが異なること、ブラウザが異なること、ダウンロード開始時間が4,5分ずれたこと(Windows Vista終了→Ubuntu起動→Firefox取り込みまでにかかる時間) ぐらいしか思いつかないが、物は試しでやってみる価値は充分あった。

まさかファイル転送サービス側でOSによる制限をかけているとは思いにくいが、今のところネットでそれらしい記事を探しても大して見つからない。偶然なのか、OSによる差なのかは断定しにくいが、豆知識として覚えておいて損はない技かもしれない。次回同様の事態に遭遇したらもう一度実験してみようと思う。