屋外広告物条例違反でドラえもん電車が今月限り

  • 2011.09.27
By Black and Blue




一般の方々には殆ど馴染みのない東京都屋外広告物条例だが、サイン・看板の仕事を行う上ではどうしても必要不可欠の条例として、屋外広告物に関するルールが詳細に記載されている。書籍でも販売されているのだが、より分かりやすくまとめた簡易版をダウンロードすることが出来るので、屋外広告物条例について知りたい方はまず最初にこのサイトからダウンロードするといいかもしれない。

『屋外広告物のしおり・全65頁』がそれに該当するが、電車の車体の外面を利用する広告物に関しては16頁と17頁にその内容が詳しく記載されており、その内容を見てみると、確かに表示面積の合計は車体面積の1/10以下と記述されている。

屋外広告物
都では東京都屋外広告物条例及び同施行規則を定めて、良好な景観の形成、風致の維持、公衆への危害防止を目的とした規制を行なっています。


文字が一切無く、『藤子・F・不二雄ミュージアム』の宣伝にあたるとは前知識がなければなかなか推測しにくいだけに、これで条例違反とは少々疑問に思うが、このあたりは明確な基準がないだけに、もう少し緩やかな運用を図っても良かったのではないのかと思う。

速度超過車両の取り締まり対策として、よくみかけるねずみ取りだが、捕まる人も居れば捕まらない人も居る。小田急電鉄からすればなんでこのドラえもん電車だけが・・・・と言いたくなるだろうが、新宿界隈を歩いていれば屋外広告物条例違反の広告は数え切れないほどありながらも、それらは見て見ぬふりをし、たまたま目に入ったこのドラえもん電車だけを槍玉にあげるのはおかしいだろう。

経験的に屋外広告物条例はさじ加減で決まる要素が他の条例と比較して多いように思われるので、今月限りで運行中止が何とも残念で仕方が無いのだ。

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