河川が立体交差するマクデブルク水路橋
- 2011.09.26
2枚目に掲載した写真の左右に流れる幅広の川がエルベ川で、上下に流れる運河をそのまま真上に向かって進むと首都ベルリンに行き当たる。川と川とが立体交差しているなんとも奇妙な光景だが、以下のサイトにその理由が詳しく書かれている。
第3位:川から川へ!川に架かる川の橋
『マグデブルグ・ウォーターブリッジ』見た目は、どこにでもある普通の橋。ところが・・・なんと、船が!実はこの橋、船が渡る為の橋!運河と運河を結ぶ水路橋。ドイツをはじめ、ヨーロッパでは、運河は、流通における重要な交通網。
このウォーターブリッジも、ヨーロッパ最大規模を誇る、ルール工業地帯と、首都・ベルリンを結んでいる。この橋ができる前は、船はミッテルラント運河から、1度エルベ川に入り、川を下って、再びエルベ・ハーフェル運河に、入り直さなければならなかった。さらに乾期になると、エルベ川は水位が下がり、大型船が通れなくなってしまう。
そこで、運河と運河を直接つなぐ計画が持ち上がった。しかし、一つ問題が!2つの運河には、18メートルもの高低差があった。これでは、橋を架ける事が出来ない。そこで、驚きの方法がとられた。高い方の運河から橋を延ばし、低い方の運河にリフトを設置!
これにより、船は一度もエルベ川を経由する事なく、運河を行き来できる様になった。今では、流通を支えるだけでなく、多くの人が訪れる観光名所になったウォーターブリッジ。技術大国ドイツを代表する、画期的な橋なのだ!
つまり2枚目の写真の左斜め下から真上に向かって進んだ船舶は、その先にある閘門で高低差18mを吸収してエレベータのように降りることになるわけだが、13枚目から16枚目がその閘門を掲載した写真だ。以下のGoogleマップを見ると、左斜め下がマクデブルク水路橋で、右斜め上にその閘門が位置しているのが分かる。
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