登録有形文化財が建ち並ぶ秩父の街並み-その2

  • 2011.05.19
By Black and Blue



Google検索で『秩父 安田屋 味噌漬』で検索をかけるとこのお店の情報がたくさん集まってくるが、狩猟で取れた動物の肉を保存するために味噌漬けにしたのが起源らしい。なかでも有名なのが豚肉の味噌漬けで、秩父に寄ったときには必ず買うという人もいるぐらいだから、かなりの逸品なのだろう。お店の外観もそれに劣らず威風堂々としたもので、窓枠上部の飾り模様、大小二基の赤い袖看板、そして入り口上部に坐った『創業大正五年 安田屋』の看板と実に風情が豊かだ。

これと同等のものをいま作ろうとしても、一体どれだけの費用がかかるのかにわかには計算出来ないほど、昔ながらの製法は味わい深く、細部まで作りに拘っている。そしてその右隣に建っているのが、パリー。一体この店構えで業態を推測出来る人が何人いるのか疑問だが、帰宅後に調べてみると現役の食堂であることが判明した。写真撮影当時はその佇まいから歴史的建造物として保存されているのだろう、しかしながら寄る年月の末に・・・・と思っていたのだが、今も立派に営業していると聞き、少々驚いてしまった。

お店の評価についてはこのサイトに掲載されているが、圧巻は6枚目パリーの文字上部の突き出しサインと13枚目の龍の形を模した突き出しサイン。私でさえこの作りの看板は初めて見たというぐらいの年代物で、完成した当時はさぞかし艶やかな姿だったように思う。

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