アップルの現本社ビルと新本社ビル
- 2011.10.11
上段の写真はカリフォルニア州クパティーノ市にあるアップルの現本社の写真だ。取り立てて人目を引くようなものはないが、全部で6棟の建物から構成されており、その建物を囲むようにして円形状に駐車場が配置されている。各棟の入口には棟番号を示す『1』『2』などの自立サインが掲示されているが、ただ単に数字を自立させるだけではなく、独創的なデザインとなっているのが面白い。
そして以下に掲載するのが2015年完成予定の新本社ビル『マザーシップ』だが、見るからに宇宙船を想起させる斬新なデザインがまさにアップルならではの真骨頂といったところか?日経新聞より引用する。
●アップル新本社ビル 息づくシリコンバレーの反骨
シリコンバレーは原点から反骨精神と挑戦者精神にあふれていた。彼らにとって、高層ビルはエスタブリッシュメント(確立された社会階層・勢力)の象徴だったに違いない
ガレージからアイデア1つで起業し、人種や年齢、性別、宗教や性的指向、服装などにこだわらず、単純な実力主義、実用主義を是とする“シリコンバレー的な価値観"。それを体現するには、階段で自力で上り下りできる4階建て程度のビルがふさわしいのだろう。
iPhoneやiPadの成功で、今や向かうところ敵無しともみえるアップルが、成功の証しとして「バベルの塔」のような高層ビルを建てるのではなく、超低層の“宇宙船"のような新本社を建てるのも、シリコンバレー精神を引き続き守る決意かもしれない。大企業になっても、下界を見下ろすのではなく、地に足を付けて、空を見上げて夢に挑戦する――。世界を変えてきたのは、そうした辺境の異端児だ。エスタブリッシュメントではない。
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