4℃の壁面サインは銀座でも見ているが、壁面一杯を活用した上質なサインが印象的だった。文字と額縁に厚みを付けただけのファサードサインながらも視認性は高く、中央通りの反対側からの存在感も抜群だ。

たまたま新宿三越アルコットの裏通りを歩いていたときに、4℃新宿店の前を通りすぎたが、こちらのサインも銀座同様に実に興味深い。

店舗名称である4℃の文字が壁面より一段と落ち込んでおり、この箇所にカラーステンレスを埋め込んでいるようだが、その壁面には継ぎ手らしきものが全く見えない。一般的には文字は厚みを持たせた方が存在感が増して見える。従って文字そのものを壁面より落とし込む手法はまま見られるが、文字部分を切り抜き落とす必要があるために、あまり長尺ものの板は使用出来ないのだ。

つまり使用出来る金属板の大きさが限定されてしまうわけだが、2階部分に表示された4℃の文字付近を見ても板をつないだ様子は窺えない。仕上がりの良さを改めて確認させてくれるが、1階のガラスのショーケースも実に綺麗な仕上がり。左上と右下の4℃の文字、右上と右下のディスプレイとの対比が素晴らしかった。


2010年10月20日に掲載した『4℃ブライダル銀座本店のファサードサイン』



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