Macの5台に1台にWindowsマルウェアが潜在している事実
- 2012.05.05
ハードディスクドライブからSSDに換装、OSはLionをインストールすることにしたが、ウイルス対策ソフトは従来から使用しているSophos Anti-Virus for Mac Home Editionにした。ウイルス対策ソフトは往々にして負荷が重くて、通常のPC処理に影響を与えることがあり得るのだが、Sophos Anti-Virus for Mac Home Editionはかれこれ半年以上使用しているものの、特に不都合はない。動作も安定しており、ネットで評価を調べても好意的なものが多いのだ。
ちなみに以前利用していたノートンインターネットセキュリティを調べてみると、version4→Snow Leopardまで対応、version5→Lion対応と、一つのパッケージの中に二種類のバージョンが同梱されており、Snow LeopardとLionとではシステム内部で大幅な改変があったことを伺わせる内容となっている。Windows版のNorton360は毎年の更新料金さえ支払えば、常に最新版をダウンロード出来る仕組みになっているのに、Macintosh版のインターネットセキュリティは毎年更新料金を支払っても、version4→version5へのアップグレードは不可、つまりSnow Leopard→Lionにアップグレードしたときにはインターネットセキュリティを買い直さなくてはならないのだ。今夏発売が予定されているMountain LionはどうやらLionベースの改良となりそうなので、今version5を購入してもMountain Lionでは使えそうだが、シマンテックのここ最近の動きを見ていると対応が遅いことが結構ある。
さてそのソフォスのサイトを見ていたら、気になる記事を見つけた。
●ソフォス、Macのマルウェアに関する調査結果を発表
Macの5台に1台にWindowsマルウェアが潜在、36台に1台の割合で、Mac OS Xマルウェアを検出
ソフォスのアナリストが、ソフォスが無料提供しているウイルス対策ソフトウェア、「Sophos Anti-Virus for Mac Home Edition」をインストールしている10万台のMacコンピュータの7日間分のスナップショットを分析した結果、5台に1台の割合でMacにWindowsマルウェアが潜在していることが明らかになりました。Windowsマルウェアは、ユーザーがMac上でWindowsを実行していない限り、Macで活動をすることはありませんが、他のコンピュータへ拡散する恐れがあります。
また、ソフォスのアナリストは、全体の2.7パーセント(36台に1台)の Mac PCに、Mac OS Xマルウェアが入りこんでいることも確認しています。Mac PCで検出された Mac OS Xマルウェアの上位は、全世界で60万台以上のMacが感染し最近話題になったトロイの木馬 Flashback botnetや、クレジットカード情報を狙う偽のウイルス対策ソフトを装った攻撃が占めています。
Macintosh PCでWindowsを使用しなければ問題はないのかもしれないが、それにしても「5台に1台の割合でWindowsマルウェアが潜在」しているというのは興味深い調査結果だ。すでに内在しているのに所有者が気がつかずに他者への踏み台になる可能性もなきにしもあらず。現時点では完全な水際対策が出来ていない以上、やはりPC管理者のウイルス対策ソフトによる地道な方法しかないのだろう。