プレミアリーグ・揺らぐ放送権商法

  • 2011.10.30
By Black and Blue

2010年10月25日読売新聞・朝刊26頁より引用『揺らぐ放送権商法』


読売新聞も欧州サッカー界の動きを追った話題性の高い記事を掲載してくれるので楽しみにしているのだが、本日掲載したプレミアリーグの揺らぐ放送権商法は、なかなか他所では読むことができない欧州サッカー界の動向を分析した記事の一つ。

●2強vs.反乱軍の放映権料争いに矛盾。

●セビージャ会長が起こしたレアル&バルセロナへの反乱

昨季を例にすると、2強はそれぞれ約1億4000万ユーロ(約148億円)を受け取った。次に多いのはアトレティコとバレンシアで約4200万ユーロ(約44億円)。その次がビジャレアルで約2500万ユーロ(約26億円)。セビージャは約2400万ユーロ(約25億円)だから、文字通り桁が違う。

ラシンやスポルティング、マラガ、レアル・ソシエダ、レバンテなどの最下層グループは約1200万ユーロ(約12億7000万円)しかもらっていないので、格差は実に11倍以上にもなる。これでは勝負にならない。優勝争いに加わるなんて夢のまた夢。2強ばかりが強くなりリーガ全体は弱体化していく、とロッチやデル・ニドは憤る。

どのような展開になるのか先行きは全く不透明だが、中長期的にはクラブ経営の根幹に係わる問題なので影響は大きい。