ガラス壁面に照明入り文字を設置するときには裏面の支持金物をどのように隠すのかが、腕の見せ所。小さい文字ならまだしもこれだけの大きさの文字ともなると、どうしても裏面の補強工事が必要となる。とはいえ出来るだけ目立たないように工夫を重ねるのだが、その点、このミュウミュウ銀座店は実に隠し方がうまかった。

夜、通りすがりに最初見たときにはものの見事に支持金物や補強金物を消しており、一体どうやって取り付けているのかがちょっと不思議に思うぐらいにガラス壁面と一体型になっていた。後施工でガラスに穴を開けるなんて無理なのに・・・・・となるとその取り付け方法は？探求心から昼間見なければ、その仕組みが分からないので早速訪れてみた。

6枚目の拡大写真を見ると微かに内側から指示金物が伸びているのを発見。それにしてもずいぶんと手の込んだ仕上げ方法だ。通常であればもう少し太い指示金物を使うところだが、限界ぎりぎりまでに細くしているところを見ると、デザイン優先でこの施工方法にしたのであろう。夜景写真、側面からのみ照射する手法が背景の金色カーテンと相まって他所ではなかなか見られぬ上質感を演出している。まさに面で見せる壁面サインの醍醐味が味わえると思う。


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